Arab Baths, スペインのセウタ市メディナ地区にある中世の公共浴場
アラブ浴場は、スペインのセウタ市のメディナ地区にある中世の公共浴場群です。この場所は、水の温度が異なるいくつかの部屋が順に並んで構成されており、その上には甕形のレンガ造りのヴォールト天井が今も立っています。
これらの浴場は、12世紀から13世紀にかけて、この都市がイスラム教徒の支配下にあったときに建てられ、15世紀にポルトガル軍が支配するまで使用され続けました。その後、使われなくなり、徐々に地下に埋もれ、数世紀にわたって隠されていました。
中世にここに住んでいたイスラム教徒のコミュニティにとって、これらの浴場は、人々が集まり、宗教的な浄化の儀式を同時に行う場所でした。今日、部屋を歩き回ると、入浴と日常の社会生活が一つの共有空間で密接に結びついていた様子が感じられます。
この場所は、プラサ・デ・ラ・パスにあり、市内中心部から徒歩で簡単にアクセスできます。発掘作業による起伏のある地面や、一部の部屋の低い天井があるため、訪れる前に快適で丈夫な靴を履くことをお勧めします。
浴場の床の下で、考古学者たちは、ローマのハイポコースト技法に非常によく似た暖房システムを発見しました。この技法では、暖かい空気が地下の通路を通って循環していました。2000年から2004年にかけて行われた発掘調査により、熱が各部屋に個別に分配されていたことが示され、高度な計画性がうかがえます。