Amarna Tomb 5, エジプト、アマルナの遺跡
アマルナの墓5は、岩を掘って作られた埋葬室で、新王国時代の墓に典型的なT字型の構造をしています。外側の通路が内側の聖所へと続き、そこに故人が安置されました。内部の壁には、日常生活や宗教儀式の様子、そしてファラオ・アクエンアテンの主治医長を務めた墓の主ペントゥの姿が細かく彫られています。
この墓は、ファラオ・アクエンアテンの治世中の第18王朝に建てられ、支配者が太陽神アトンの崇拝を推進した大きな宗教的変革の時期にあたります。ここに埋葬されたペントゥは高位の役人であり、その経歴はエジプト史におけるこの重要な転換点を反映しています。
北の壁には、アクエンアテンとネフェルティティが三人の娘を連れて神殿に近づく様子が描かれており、王家が宗教生活とどのように結びついていたかを示しています。これらの場面は、ファラオと王妃が権威と信仰を日常生活の瞬間にどのように持ち込んだかを物語っています。
内部は比較的コンパクトで、部屋は地上レベルにあり、急な階段や大きな障害物もないため、見学しやすい構造です。自然光が彫刻を見るのに適しており、人出も少ない傾向があるため、早めの時間帯の訪問がおすすめです。
南の壁には、アクエンアテンがハット型の頭飾りを着けて鳥肉を食べ、ネフェルティティが器から飲むという珍しい食事の場面が描かれています。この親密な描写は、ほとんどの墓の場面が儀式的な瞬間を示すのに対し、一緒に食事をするといった日常的な活動を示している点で際立っています。