Statue de la sainte vierge à l'enfant, フランス、ナンシー大聖堂内の彫像
ナンシー大聖堂内にある「サント・ヴィエルジュ・ア・ランファン」の像は、聖母マリアが幼子イエスに乳を含ませる姿を表した石彫りです。石灰岩で彫られており、元々施されていた彩色の跡が今も残っています。
この像はもともとナンシーのサン=ジョルジュ教会にあり、1742年にその教会が政府庁舎を建てるために取り壊された後、大聖堂に移されました。革命中に損傷を受け、後に修復されましたが、その際に元の細部の一部が変わってしまいました。
この像は長らく「ノートルダム・ド・サン=ジョルジュ」として知られ、その名は元々安置されていた教会に由来します。時が経つにつれて巡礼は廃れましたが、ナンシーの人々の静かな愛情は今も続いており、大聖堂の中でその気持ちを感じることができます。
この像はナンシー大聖堂の中にあり、特別な手配をしなくても見学中に鑑賞できます。日中は自然光が入るため、石の彫刻の細部や残っている塗料の跡が確認しやすくなっています。
ここに示されたような、聖母が幼子に乳を含ませる図像は「ヴィルゴ・ラクタンス」と呼ばれ、トリエント公会議以降、宗教美術では稀なものとなっています。像をよく見ると、革命後の修復が完全に正確ではなかった箇所に、修復の跡が今も目立ちます。