Jesus the Homeless, カナダ、トロントにあるブロンズ彫刻
「ホームレスのイエス」はカナダの彫刻家ティモシー・シュマルツによるブロンズ彫刻で、大きさは91×61×213センチ。毛布を掛けた体のような形が濃い茶色のすのこ状のベンチに沿って右へ傾いて横たわり、表面には深いひだがある。左下では指を広げた手が座面の前縁をつかみ、顔は隠れたままで、キリストと分かるのは足の十字架の傷によってである。
シュマルツは2012年、トロントで公園のベンチに寝るホームレスの人を見たことがきっかけでこの作品を構想した。最初の鋳造品はトロントの聖ミカエル大聖堂とニューヨークの聖パトリック大聖堂に打診されたが、修復工事中であることや評価が一致しないことを理由に断られた。トロント大学に連合するイエズス会神学校レジス・カレッジがピーター・ベニンガーの寄付でこの鋳造品を取得し、2013年に正面入口の外に設置した。米国最初の鋳造品はノースカロライナ州デイビッドソンの聖アルバン米国聖公会教会に置かれ、信徒ケイト・マッキンタイアを記念して2万2千ドルで購入された。
この彫刻は、公園のベンチで休むホームレスの姿をしたキリストを描いており、傷のある足だけが見えています。この描写は、恒久的な住まいのない人々の尊厳と苦境について考えるよう鑑賞者に促します。
この彫刻は屋外に設置されていることが多く、公共の場所や教会の敷地にあるため、いつでも見ることができます。雨や雪のときは、毛布のひだに水がたまり、その姿はさらにリアルに見えます。
通行人が、特に寒い時期に、ブロンズの人物を実際に苦しんでいる人と間違えて緊急通報したことが繰り返しあります。この彫刻の欺くほどリアルな効果は、シュマルツが芸術と現実の境界を曖昧にしようとどれほど望んだかを示しています。