Camp X, カナダ、オンタリオ州の旧訓練施設
キャンプXは、カナダのオンタリオ州、トロントの東に位置するオンタリオ湖岸にかつて設けられた情報機関員のための訓練施設です。現在の敷地には、開けた草地、点在する木々、そして数十年前に取り壊された建物のコンクリート基礎が残っています。
このキャンプは1941年に英国情報機関の主導で設立され、北米の地で連合国の諜報員を訓練する最初の施設となりました。戦後はカナダ政府が通信研究に活用しましたが、1970年代に建物はすべて取り壊されました。
「キャンプX」という名前は秘密性を示すために選ばれたもので、敷地内に残る基礎部分や情報パネルを歩きながらその雰囲気を感じることができます。パネルにはかつてここで行われた訓練の内容が記されており、湖岸のこの一角でどのような秘密活動が行われていたかを具体的に伝えています。
敷地は住宅地の中にあり、一部のエリアはアクセスが制限されているため、訪問前に現在の状況を確認しておくことをお勧めします。湖畔という立地上、風が強く天候が変わりやすいため、季節を問わず重ね着ができる服装を持参すると安心です。
このキャンプで最も知られた教官のひとりが、カナダ人情報将校のウィリアム・スティーブンソンで、ジェームズ・ボンドのモデルになったとする説が広く知られています。このポップカルチャーとのつながりが、戦時スパイ活動の歴史を超えてこの場所への関心を呼び続けています。