Julier Pass, スイス、グラウビュンデン州の山岳峠
ユリエ峠はスイス・グラウビュンデン州のアルブラアルプスにある標高2284メートルの峠で、エンガディン渓谷と中央グラウビュンデンを結ぶ。道路はティーフェンカステルからサヴォニン、マルモレラ、ビヴィオを経てシルヴァプラーナへ下る。最大勾配は12パーセント弱、車道幅は全区間5メートル以上ある。峠の頂上では滑石製の2本の柱が道路脇に立ち、数メートル南に小さな湖レイ・ダ・ラス・クルオンナスがある。
ユリエル峠はすでに青銅器時代と鉄器時代から定期的に利用され、2019年には頂上付近で紀元前1000年ごろの先ローマ時代の銅採掘跡が発見された。ローマ時代にはアルプスを越える主要な峠の一つであり、1934/35年の発掘でローマの聖所の基礎が見つかり、その滑石製の2本の柱は今も頂上の道路脇に立っている。現在の道路はリヒャルト・ラ・ニッカの指揮で1820年から1828年にかけて建設され、1935年から1940年の間にこの峠はスイスで最初にアスファルト舗装されたアルプス道路となった。
ユリエルという名はローマ以前のもので、1365年に「an den Berg Julien」として初めて記録された。ユリウス・カエサルとの関連は民間語源にすぎない。ロマンシュ語形はGüglia(1608年)とGelgia。中世以来、Portenと呼ばれる六つの組合が有料で荷を運び道を維持し、18世紀末には3500人の組合員を数えた。
この道路は一年中通行可能ですが、寒い時期には冬用タイヤが必要で、時にはタイヤチェーンも必要です。訪れる人は変化する状況に備え、急な坂道では慎重に運転してください。
頂上にはレイ・ダ・ラス・クルオンナスという小さな湖があり、ライン川とドナウ川に向かう水を分ける分水嶺を示しています。この湖は、ヨーロッパの主要な川の水系がこの高地でどれほど近くに集まっているかを示しています。