ザクロス, ギリシャ、クレタ島シティアの遺跡と海岸
カト・ザクロスはクレタ島東端のシティア市にある遺跡・海岸・観光地で、ユネスコ世界遺産の一部にも指定されています。ミノア文明の宮殿跡が小さな入り江のすぐそばにあり、砂と小石が混じる浜辺と、その背後にそびえる岩の丘が広がっています。
ザクロス宮殿は紀元前1900年頃に建設され、クレタ島とエジプト・近東を結ぶミノア文明の重要な港として機能していました。紀元前1450年頃に破壊されてから完全に再建されることはなく、それゆえ遺跡は長い年月を経ても大きく乱されずに残っています。
遺跡へと続く峡谷は、岩壁に刻まれた古代の墓にちなみ、地元では「死者の谷」と呼ばれています。ハイキングで通り抜ける人々は、今もその岩窟墓を岩肌に見ることができ、歩きながら時の層を感じさせる場所です。
宮殿跡と海岸は徒歩でのアクセスが可能な距離にあるため、1回の訪問で両方を楽しむことができます。遺跡内の通路は日陰がほとんどないため、夏の真昼より午前中の訪問が快適です。
1950年代後半に初めて発掘調査が行われた際、大きな貯蔵壺が元の場所にそのまま残っており、なかには中身が残っているものもあったことから、住民が急いでこの場所を去ったと考えられています。その後この地に人が住みつくことはなかったため、遺跡の地層は崩れ落ちたままの状態で保たれています。