Vespasian Titus Tunnel, ハタイ県にあるローマ時代の水道トンネル。
ウェスパシアヌス・ティトゥス水道トンネルは、固い岩を貫く全長約1.5キロメートルのローマ時代の水道トンネルで、モルタルを使わずに組み合わされた大きな石ブロックで造られています。このシステムは、ダム、導水路、放水路など複数の部分からなり、山からの水を導いています。
建設は西暦1世紀にウェスパシアヌス帝のもとで始まり、後の治世にも続けられ、2世紀にアントニヌス・ピウス帝の時代に完成しました。この長期にわたる建設計画は、ローマが東方属州における水資源管理への持続的な取り組みを示しています。
岩壁に刻まれた碑文には、世代を超えてこの水事業を監督した皇帝たちの名前が記されています。これらの痕跡は、ローマ人がどのように景観に足跡を残したかを、訪問者が直接感じ取ることを可能にします。
トンネル内は不均一な路面と狭い通路があるため、丈夫な靴を履き、懐中電灯を持参してください。滑りやすい状態を避けるため、乾燥した天候のときに訪れるのがよいでしょう。
この水システムは、セレウキア・ピエリアの古代港を山の洪水から守るという役割と、近隣の集落への水供給という役割を同時に果たしていました。洪水防御と水供給を単一のプロジェクトで組み合わせることは、ローマの技術者による他の場所ではめったに試みられませんでした。