避暑山荘, 中国・承徳にある清朝の夏季離宮
この山荘は、丘や谷のある広大な自然景観の中に、複数の宮殿、庭園、湖が配置された皇族の複合施設です。建物は正式な様式と周囲の地形を調和させ、儀式と居住の両方の目的を兼ね備えた一体感のある集合体を形成しています。
建設は1703年に始まり、完成までにほぼ一世紀を要しました。これは清王朝の領土拡大と文化的統合の時期と重なります。この地は、夏の暑さと首都での政治的圧力から逃れるための戦略的な離宮として開発されました。
この複合施設全体にある寺廟群は、中国の様々な地域の建築様式を示しており、チベット仏教の伝統と地元の建築が融合した様子を、建物の間を歩きながら見て取ることができます。この建築の混合は、朝廷が広大な帝国の各地から影響を取り入れて一つの場所にまとめたことを反映しています。
山間部に位置するため、近隣の首都よりも気温が著しく低く、暑い季節の訪問でも過度な暑さを感じることなく快適に過ごせます。この広大な施設を歩き回るには起伏の多い地形をかなり歩くことになるので、丈夫な靴を履くことをお勧めします。
敷地内の様々な場所に複数の塔が点在し、それぞれが独自のデザイン要素と材料を備えています。これらの塔状の構造物は複合施設に視覚的な層を加え、視線を上へと引き上げ、様々な角度から見ると特徴的なシルエットを創り出します。