アンティノポリス, 人間の集落
アンティノエポリスは、エジプトのミニヤ県、ナイル川東岸にあるローマ時代の都市と遺跡です。遺構には神殿、住宅地、公共建造物があり、広い範囲に散らばっていますが、一部は後世の集落に覆われています。
この都市は2世紀、ハドリアヌス帝によって、彼の側近アンティノウスが近くのナイル川で溺死した直後に創設されました。その後、川沿いの交易拠点として発展しましたが、数世紀かけて徐々に衰退しました。
アンティノエポリスという名前は、近くで溺死した若いギリシャ人アンティノウスにちなんでいます。皇帝ハドリアヌスは彼を神として崇めました。現在でも、彼を称えて建てられた神殿の痕跡を、遺跡の散らばった石の中に見ることができます。
遺跡は広い範囲に散らばっているため、訪れる前に主要な見どころを調べておくとよいでしょう。現地のガイドがいると、興味深い場所を見つけやすく、地形の中を安全に移動できます。
この都市の石材の多くは19世紀に切り出され、地域の他の建物の建設資材として使われました。そのため、今日ではほとんど立っているものがありません。それでも、発掘調査ではギリシャ語とコプト語で書かれたパピルスが出土しており、ローマ時代の日常生活を直接うかがい知ることができます。