知床岬, 北海道斜里町にある岬
知床岬は北海道北東部の知床半島の先端で、標高30~40メートルの台地がオホーツク海に臨む断崖で終わる。頂部は密な森林に覆われ、羅臼側の岬の南東約700メートルに小さな灯台が立つ。写真には岸辺の黒っぽい岩塊と、尾根近くの白い構造物が写る。
岬は知床半島の先端に位置し、続縄文文化・オホーツク文化期の竪穴建物跡が100軒近く残る。1669年のシャクシャインの蜂起では「しれとこ村」がシャクシャイン側についた。半島は1964年に国立公園に指定され、2005年にユネスコ世界遺産に登録された。
岬の名はアイヌ語の「シㇼ・エトㇰ」(地の突端)に由来し、周辺一帯はシレトコ、岬自体はヌサウシと呼ばれた。岬付近には続縄文文化・オホーツク文化期の竪穴建物が100軒近く残る知床岬遺跡や、文吉湾チャシなどの遺跡がある。1669年のシャクシャインの蜂起では「しれとこ村」がシャクシャイン側についた。
岬へ通じる道路はなく、最も近い道路の終点は北海道道87号の終点・相泊港で、そこから海岸沿い約25km、設備のない道を往復4~5日かかる。1984年の申し合わせでレクリエーション目的の動力船の上陸は自粛されており、通常はウトロ港や羅臼港発の観光遊覧船・自然観察船から海上で望む。一般の人が岬に上陸できる数少ない機会は、1999年から羅臼町が主催する清掃活動「知床岬クリーン作戦」である。
知床岬灯台は岬の南東約700メートル、斜里町と羅臼町の境の近くに立つ。1963年の初点灯で、海抜102メートル、光は25.5海里に届く。かつてはディーゼル発電で年間約3,800リットルの燃料を使っていたが、2008年からは太陽光発電で稼働している。