ボルガル遺跡, ロシア連邦タタールスタン共和国にある考古遺跡。
ボルガル歴史考古学複合遺跡は、ヴォルガ川沿いに数平方キロメートルにわたって広がる広大な遺跡で、中世の建物や要塞跡があります。発掘調査により、住居、宗教建築、行政施設の遺構が明らかになり、このかつての都市の空間構成がうかがえます。
この集落は7世紀から13世紀にかけてヴォルガ・ブルガールの首都であり、東ヨーロッパと中央アジアを結ぶ主要な交易の中心地として発展しました。13世紀の侵略により都市は衰退し、やがて放棄されました。
残る壁や構造物には、イスラームの建築様式と地元の建築様式が融合した様子が見られます。現在も立つ遺構から、この場所でさまざまな人々が出会い、互いの建築方法に影響を与え合ったことをうかがい知ることができます。
この遺跡では、数か国語に対応したガイド付きツアーと、出土品や中世の活動に関する情報を展示する博物館があります。遺跡は広い範囲に広がっているため、歩きやすい靴を履き、十分な時間を取ることをお勧めします。
発掘調査により、さまざまな地域から来た5000枚以上の中世の硬貨が発見されており、当時の交易路がどれほど遠くまで及んでいたかを示しています。これらの硬貨は、スカンジナビアから中近東にまで及ぶ交易相手からもたらされたものです。