ラトロス山, トルコ、ムーラ県の山塊
ベシュパルマク山地はトルコ南西部のムーラ県に位置する山塊で、バファ湖の東側にあり、西メンテシェ山系の一部を形成しています。尾根は長く曲がりくねり、斜面は急峻で、五つのはっきりとした頂が空を背景に独特の輪郭を描いています。
ベシュパルマク山地周辺は新石器時代から人が住み、この地域の岩絵は紀元前6000年から5000年頃のものとされています。古代には天空神と結びついた聖地とみなされ、ビザンティン時代には山腹に修道院が建てられました。
「ベシュパルマク」はトルコ語で「五本指」を意味し、遠くからでもはっきり見える五つの主要な頂がその名の由来です。山の斜面では今も羊や山羊が放牧され、地元の牧畜の習慣が続いています。
登山道は尾根や自然の地形に沿って延び、狭い道も多いため、しっかりとした靴を用意することをお勧めします。春と秋が最も快適ですが、山地は一年を通じて訪れることができます。
この地域で見つかった岩絵は、他の遺跡に多い動物を使った狩猟の場面ではなく、人物が集まった姿を描いている点が珍しいです。山麓にかつて存在した古代都市ラトモスは紀元前300年頃に建設され、4世紀末までに放棄されました。