Bible of Borso d'Este, イタリア、モデナにある装飾写本
ボルソ・デステ聖書は、15世紀に作られた羊皮紙製の2巻からなる装飾写本で、イタリアのモデナにあるパラッツォ・デイ・ムゼイに所蔵されています。そのページには、聖書の物語を描いた1,000点以上の絵があり、精巧な装飾枠が欄外に広がり、丁寧に書かれた文字とともに彩られています。
1455年から1461年にかけて、エステ家の後援のもと、タッデオ・クリヴェッリが主任画家として制作されました。この写本は後にウィーンやパリを経てイタリアに戻り、現在はモデナで公開されています。
装飾枠には、エステ家の紋章や動物が描かれており、彼らの権力と富を表現しています。宗教的な作品でありながら、エステ家の重要性を示す役割を果たしているのです。こうした装飾の選択は、ルネサンス期のパトロンが芸術を通じて自分の地位を伝えようとしたことを示しています。
この写本はパラッツォ・デイ・ムゼイに展示されており、ルネサンス美術や宗教作品に興味がある人が訪れることができます。細部や鮮やかな挿絵を鑑賞するには、時間をかけてじっくり見ることをおすすめします。
ページには、音楽を奏でる人々、踊る人々、庭で働く人々など、15世紀の日常生活の予期せぬ場面が宗教的な物語の中に織り込まれています。こうした日常の一コマは、当時の普通の活動がどのようにパトロンの個人的な祈りの書に取り入れられたかを示す貴重な手がかりとなっています。