近江国庁跡, 滋賀県大津市にある遺跡
近江国庁は、堀と防御用の土塁に囲まれた掘っ建て柱の遺構が残る古代の行政中心地です。遺跡は広い範囲に広がり、かつて建てられていた複数の建物の平面計画が明らかになっています。
この中心地は奈良時代後期に成立し、数世紀にわたって近江国の行政の中心として機能しました。時代とともに徐々に使われなくなり、現在は初期の行政機構の考古学的記録として残っています。
この遺跡からは、古代の行政業務がどのように組織されていたかがわかります。建物はそれぞれの役割に応じて配置されていました。遺跡を歩くと、役人たちが日常の業務を行っていた場所や、異なる機能のために空間がどのように分けられていたかを感じ取ることができます。
この遺跡は見学しやすく、発掘された建物の基壇の間を遊歩道が通っています。主要な建物の位置には標識があり、ほとんどの場所を自由に歩き回って、かつての建物の配置を自分の目で確かめることができます。
近くには、かつてこの地域から集められた税の保管に使われていた倉庫跡の遺構があります。この発見により、この行政区域で資源がどのように管理されていたかが明らかになりました。