Gideros Bay, トルコ黒海沿岸、カスタモヌ県の湾
ギデロス湾(コユ)は、トルコのカスタモヌ県チデ郡に位置する黒海沿岸の湾です。入り口は狭く、ツゲ、クリ、カシワなどが茂る深い森に囲まれています。
この湾は古代にキュトロスと呼ばれ、近くの洞窟で銅石器時代の土器が出土していることから、約3,500年前から人が住んでいたことが分かっています。その後、ジェノバ時代に港として機能し、ビザンティン時代にはギデロス・カレシという要塞が海岸防衛のために建てられました。
ギデロスという名称は、ホメロスの『イリアス』に登場する古代の地名キュトロスに由来しています。今日でも漁業はこの地域の日常生活の一部であり、岸近くに停泊する小さな漁船の姿が当たり前の風景となっています。
この湾はチデの中心部から約11km離れており、道路または海路でアクセスできます。春や秋には渡り鳥がここで休憩するため、バードウォッチングを楽しみたい方にはその時期の訪問がお勧めです。
湾の水中には、オスマン帝国時代のものと考えられる古い浴場が沈んでいると言われています。近くでは青銅器時代の遺物も発見されており、この場所が何世紀にもわたって人々に利用され続けてきたことが分かります。