Panagia Kanakaria, 北キプロスのリトラグコミにある教会建物と修道院
パナギア・カナカリアは、カルパシア半島のリトラグコミにある複数の建築段階を経た教会である。モザイクの後陣は6世紀のバシリカから残り、11〜12世紀にドームとナルテックスが加えられ、鐘楼は1888年のものである。内部には12・14・16世紀の壁画が残り、隣接する修道院は2008年6月に修復が完了した。
500年頃、初期ビザンティン集落の三廊式木造屋根のバシリカとして建てられ、7世紀半ばに略奪者によるとみられる破壊を受け、700年頃に石積みの柱で再建された。1160年頃の地震でモザイクの後陣だけが残り、三つのドームを持つ教会として再建され、中央のドームは1491年に崩落して1500年頃に造り直された。鐘楼は1888年のものである。
カナカリアという名は聖母の優しい顔立ちと結びつけて語られ、南入口上の盲アーチのモザイクには今もその姿が残る。巡礼者はガラスに癒しの力があると信じ、何世紀にもわたり後陣からガラスの小片を一つずつ持ち去った。教会に隣接する修道院はおそらく18世紀の建立だが、それ以前から修道共同体があった可能性がある。
教会はカルパス半島のリトランゴミ(ボルタシュル)にあり、1974年の停戦ラインの北側に位置するキプロス北部から向かうことになる。教会と修道院の修復は2008年6月に完了した。建物は1974年以降使われずに閉鎖されているため、内部に入れるかは現地で確認する必要がある。
530年代に作られた後陣のモザイクは、キプロスで本来の位置に残る最古級の後陣モザイクである。リラ形の象牙の玉座に座る聖母と正面を向く幼子キリスト、両脇に大天使ミカエルとガブリエル、周囲に十二使徒とキリストの13のメダイヨンが描かれる。1978/79年に壁から剥ぎ取られ、メニル・コレクションやゲッティ事件を通じて一部が返還されたが、聖母・光輪・玉座の一部は今も行方不明である。