Sigmund-Thun-Klamm, オーストリア、カプルンにある狭い渓谷
ジークムント・トゥーン・クラムは、石灰岩を削ってできた細い渓谷で、長さは320メートル、最も狭いところでは深さが30メートルに達します。水が流れ落ち、何千年もの間、岩を削り続けてきました。
この渓谷は約1万4千年前、氷河期の氷河の融解水が周囲の山々に深い溝を刻んで形成されました。現在も続く水の浸食作用が、今日見られる景観を形作り続けています。
この渓谷の名前は、1893年にここで激しい水流を目撃したザルツブルクの総督、ジークムント・フォン・トゥーン伯爵に由来します。今日の訪問者も同じ通路を歩き、彼が感銘を受けた自然の力を直接感じることができます。
木製の遊歩道と橋が峡谷を通る安全なルートを案内し、所要時間は約30分です。地面は濡れて滑りやすいので、歩きやすい丈夫な靴が欠かせません。
夏の夕方には、色とりどりのライトが峡谷の壁と流れる水を照らし、自然の岩層に移り変わる模様を映し出します。この夜の演出は渓谷を変貌させ、日中だけでは見えない景観の細部を浮かび上がらせます。