シュロス・ペヒラルン, オーストリアのペヒラルンにあるルネサンス様式の城
ペヒラルンにあるこのルネサンス様式の館は、L字型の平面を持ち、2階建てです。南翼が最も古い部分で、13世紀にまでさかのぼります。建物は幾度かの増改築を経て現在の姿になり、その長い変遷が建築の各部分に表れています。
この場所はもともとローマ軍の駐屯地として始まり、1334年に要塞化された住居となり、その後1576年に司教ダーフィト・ケルデラーによってルネサンス様式の城に改築されました。この段階的な変化は、この場所の用途が何世紀にもわたって変わってきたことを示しています。
この建物には、中世の要塞とルネサンス建築の特徴が融合した様式が見られ、行政拠点が新たなニーズに応えて変化していった過程がうかがえます。その移行は、建物の各部分とそれらのつながり方によく表れています。
この城は2004年の大規模な改修を経て、2005年から高齢者住宅・介護施設として使われているため、内部を見学することはできません。外観と敷地は外側から見学でき、公共の場所から建物の建築様式を眺めることができます。
2002年の発掘調査で、現在の建物の下からローマ時代の要塞と中世の城壁の基礎が発見されました。これらの発見は、現在の建物が築かれた深い歴史の層を明らかにしています。