Moulin de la Rouzique, フランス、クーズ=エ=サン=フロンにある水車小屋と博物館
ムーラン・ド・ラ・ルジックは、フランスのペリゴール地方クーズ=エ=サン=フロンにある、一部今でも稼働している水車小屋と博物館で、手作り紙の製造に特化した施設です。敷地内にはクーズ川沿いに複数の建物があり、稼働中の水車とシリンダー型抄紙機を使って、原材料の繊維から完成した紙になるまでの全工程を見学できます。
この場所は15世紀にさかのぼり、当時クーズ渓谷はフランス最大規模の製紙工場の集積地の一つで、最盛期には川沿いに数十もの工場が稼働していました。19世紀に産業的な製紙手法が普及すると生産は急激に衰退しましたが、その後この水車小屋は生きた博物館として復活し、昔の技術が今に伝えられています。
「ルジック」という名前はオック語に由来し、この地域の赤みがかった土の色を意味しています。今日でも訪問者は、大麻、麻、綿の繊維を使って職人が手作業で紙を作る様子を間近に見ることができ、何世紀にもわたってこの川沿いで続いてきた伝統に触れられます。
この水車小屋はクーズ=エ=サン=フロンの西、ルート・ド・ヴァレンヌ沿いにあり、車でのアクセスが便利で、敷地内には駐車場とピクニックエリアが整備されています。ガイド付きツアーは主に午後に行われ、車椅子など移動が不自由な方にも対応しています。
博物館には15世紀にまでさかのぼる透かし模様のコレクションが保管されており、紙を光にかざすとその模様が浮かび上がります。この細い金属線を型に織り込んだ模様は、製造者を識別するためのもので、すべての紙に隠された見えない署名のような役割を果たしていました。