アジャンター石窟群, インド・マハーラーシュトラ州アウランガーバード県の仏教石窟
アジャンター石窟群は、ワゴーラ川に沿って馬蹄形に崖面に広がる29の岩窟構造物で構成されています。この複合施設には、ヴォールト天井を持つ礼拝堂(チャイティヤ)と、中庭を囲む列柱のあるベランダを備えた居住室(ヴィハーラ)があります。
最も初期の部屋は、サータヴァーハナ朝の支配下で紀元前2世紀から紀元後1世紀の間に作られました。数世紀の中断の後、ヴァーカータカ朝の下で紀元460年頃に第二の建設段階が始まり、約480年に終わり、広範な壁画を持つ豪華な装飾の部屋が完成しました。
アジャンターという名は、アウランガーバード県の近隣の村に由来します。石窟は僧侶の雨季の隠れ家であり、商人や巡礼者の休息地でもありました。中国の巡礼者法顕は400年頃にここを訪れたと記しています。第16窟の銘文には、ヴァーカータカ王ハリシェーナの大臣ヴァラハデーヴァが寄進者として記されています。
石窟はワグル川が刻む馬蹄形の峡谷の北壁に穿たれ、アジャンタ村から3.5キロ、ジャルガーオンから約59キロの位置にある。川床から35〜110フィートの高さにあり、彫刻された壁の麓をたどる小道で近づく。川の水量が多い時期には、窟の外まで峡谷の滝の音が聞こえる。
芸術家たちは、自然の鉱物、植物、動物性製品を顔料として複数の漆喰層に色を塗り、詳細な壁画を制作しました。一部の描写にはアフガニスタン産のラピスラズリが含まれており、遠くまで及ぶ交易ネットワークを示しています。また、特定のフレスコ画では卵白を結合剤として使用する技法が採用され、15世紀にわたる例外的な色彩の保存に貢献しました。