ナグシェ・ロスタム, イラン、マルヴダシュト近郊の古代墓地
ナクシェ・ロスタムは、イランのマルヴダシュト近郊にある古代の墓地遺跡で、高い崖面に4つの巨大な王墓が彫られています。各墓は十字形のファサードを持ち、精密な石像と碑文が地上約15メートルの高さまで続き、狭い垂直・水平の開口部によって構成されています。
墓はアケメネス朝時代、紀元前6世紀から4世紀にかけて造られ、ダレイオス1世、クセルクセス1世、アルタクセルクセス1世、ダレイオス2世などのペルシャ王が眠っています。その後、サーサーン朝の支配者たちが3世紀に自らの浮き彫りを加え、軍事的勝利や王宮の儀式を描きました。
この遺跡の名前は、サーサーン朝時代の浮き彫りに登場する伝説の英雄ロスタムにちなんでいますが、その場面は実際にはシャープール1世がローマ皇帝に勝利する様子を描いたものです。訪問者は、戴冠式、勝利、儀式の場面を描いた7つの大きな岩の浮き彫りを見ることができ、王家の力を石に刻んで永遠に残しています。
この遺跡はペルセポリスから北へ約6キロメートルにあり、毎日午前8時から午後6時まで見学できます。でこぼこした地面を歩くには丈夫な靴が役立ちます。早朝または午後遅くは気温が快適で、写真を撮るのにも良い光が得られます。
墓の石造りのファサードは王宮のファサードを模しており、彫られた柱、扉、窓が完備されていますが、それらは開くことを意図されたものではありませんでした。崖の前にある四角い塔には、中世ペルシャ語、パルティア語、ギリシャ語の三言語碑文があり、サーサーン朝の王の行政改革と軍事的成功が記録されています。