Cappella Piccolomini, イタリア、ナポリの礼拝堂
ピッコロミーニ礼拝堂は、サンタンナ・デイ・ロンバルディ複合施設内にある小さな礼拝堂で、精巧な大理石の壁と驚くほど生き生きとした彫刻が特徴です。中央にはマリア・ダラゴーナの遺体を納めた大理石の棺があり、その周囲には奥行きの錯覚を生み出す技法で彫られた細かいレリーフが施されています。
フィレンツェの彫刻家が1470年から1490年にかけて、裕福な商人の妻マリア・ダラゴーナの墓としてこの礼拝堂を建てました。この作品は、当時ナポリで起こっていた後期ゴシックから初期ルネサンス様式への移行を示しています。
祭壇には、精巧な大理石の彫刻によるキリストの降誕が描かれており、細部にまで目を引きます。足元の床は古代ローマの模様に従っており、小さな空間に幾何学的な調和をもたらしています。
この礼拝堂はより大きな複合施設の中にあるため、訪問時には両方のエリアを探索することをおすすめします。空間は明るく、移動しやすいので、ほとんどの訪問者にとって快適な体験となるでしょう。
墓の向かい側にある大理石の座席は「セディアーレ」と呼ばれ、ルネサンス時代の礼拝堂では珍しい建築要素でした。この座席は、訪問者が立ち止まって記念碑を思いめぐらすことを可能にしたかもしれません。