Teatrino della Baldracca, イタリア、フィレンツェの歴史的な劇場
テアトリーノ・デッラ・バルドラッカは、アルノ川近くの宮殿の2階を占め、その側面のボックス席に約300人の観客を収容していました。この小さな劇場へは、ヴィア・カステッラーニのパラッツォ・デイ・ヴェリーティの中庭にある隠し扉からアクセスしました。
1576年に旧税関の建物に設立されたこの劇場は、17世紀後半まで活動していました。イタリアの各都市で屋内劇場が確立されつつあった時期に登場しました。
この会場では、ジェローゾ一座のフランチェスコとイザベラ・アンドレイーニなどの著名な俳優によるコメディア・デラルテの公演が開催されました。観客は格子張りのボックス席から観劇し、大公や貴族は、時には挑発的なショーを、見られることなく楽しむことができました。
劇場へは、建物の中庭に隠された狭くて目立たない入口から入りました。現在、この場所は一般には定期的に公開されておらず、主にルネサンス演劇を研究する人々にとって歴史的な関心の対象となっています。
この会場はやや際どい公演で知られるようになり、大公や貴族たちが隠れた見晴らしの良い場所から観劇することを好んだ理由を説明しています。この大胆な娯楽への欲求は、フィレンツェの演劇界において注目に値する集まりの場となりました。