那古寺, 館山市にある仏教寺院
那古寺は、千葉県房総半島南端の那古山の山腹にある仏教寺院です。関東地方の33寺院を巡る坂東三十三観音霊場の第33番目の札所であり、最終の札所です。
この寺は717年に僧行基によって創建されました。行基は元正天皇の病気平癒を祈りながらこの地を選んだとされています。本堂は1732年、多宝塔は1761年の建立で、どちらも千葉県指定重要文化財に指定されています。
坂東三十三観音霊場を巡り終えた参拝者は、ここで旅の完了の印として特別な御朱印を受け取ります。この最終の札所は、関東地方を巡ってここにたどり着いた人々にとって特別な意味を持ち、到着した巡礼者の雰囲気は一般の訪問者とは明らかに異なります。
寺は山腹にあり、石段と森の中の道をたどってたどり着くため、歩きやすい靴があると快適に参拝できます。早朝は巡礼団が後から到着することが多いため、比較的空いています。
本堂の中には、鎌倉時代に作られた千手観世音菩薩の銅像が安置されており、国の重要文化財に指定されています。これはこの地方ではその時代の作品としては数少ない現存例の一つであり、巡礼者だけでなく専門家や美術史家も訪れます。