Qasr el Banat, Lebanon, レバノンの考古遺跡
カスル・エル・バナトは、レバノンのシェリファの東、標高約1,100メートルの岩だらけの台地に広がるローマ時代の神殿複合体です。この遺跡は大きな石のブロックでできており、彫られた平台と石段がいくつかのレベルをつないでいます。
この複合施設は2世紀に、今日バールベックとして知られるヘリオポリス地方にわたるローマの宗教建築ネットワークの一部として建てられました。その構造は、ローマの宗教的影響がレバノンの山岳地帯にまでどれほど届いていたかを示しています。
カスル・エル・バナトという名前はアラビア語で「少女たちの宮殿」を意味し、かつて若い女性が宗教的な慣習と関連してここに住んだり集まったりしたという伝承を示しています。彫られた石の平台を歩くと、この空間が日常生活ではなく儀式的な使用を中心に構成されていたことを今も感じ取ることができます。
遺跡へは東側の入り口にある石段を上がると、直接複合施設内に入ります。修復された壁はいくつかのレベルにわたっているため、歩きやすい靴を履き、区画間を移動するのに十分な時間を取ることをお勧めします。
主要神殿の南東約100メートルのところに、古代の宗教文書で神聖な場所として言及されている2つの円形の石造建造物があります。それらの存在は、この遺跡の神聖な領域が中央の神殿建物自体をはるかに超えていたことを示唆しています。