イエレツ修道院, ウクライナ・チェルニーヒウの正教会修道院
エレツ修道院は、ウクライナ北部のチェルニーヒウにある正教会の修道院複合体で、大聖堂、多層の鐘楼、および周囲のいくつかの建物から成り立っています。敷地の中央には生神女就寝大聖堂が立ち、その周囲には中庭と建物がウクライナ・バロック様式で配置されています。
修道院は1069年に創設され、13世紀のモンゴル侵攻で大部分が破壊され、その後200年以上にわたってほぼ放棄されました。再建は1400年代後半に始まり、徐々に宗教活動が再開されました。
修道院の名前は、モミの木を意味する古スラブ語に由来し、聖母マリアのイコンが森林地帯に現れたという物語と関連しています。この伝説は今でも地元の人々がこの場所に寄せる感情を形作り、建築を超えた意味を与えています。
修道院は毎日開いており、大聖堂やその他の建物を含む敷地は、一般的に制限なく訪れることができます。現役の宗教施設であるため、訪問者は肩と膝を覆う控えめな服装が求められます。
修道院の大聖堂は、ウクライナに現存する教会建築の中でも最古の部類に属し、その中心壁は11世紀にまで遡ります。後の改修で外観は大きく変わりましたが、内部には中世の石積みの一部が今も見られ、この初期の建築時代の貴重な例となっています。