羊毛袋, 英国議会貴族院の議長席
ウールサックは、赤い布で覆われた大きなクッションで、貴族院の議場の中央に肘掛けも背もたれもなしに置かれています。議長はここに座って議事を進行し、各会期中は貴族院のメイスがその後部に置かれます。
ウールサックは、1337年にエドワード3世によって、中世イギリスにおける羊毛貿易の経済的重要性を象徴するために導入されました。この設置は、当時のイングランドの繁栄にとってこの商品がどれほど中心的なものであったかを反映していました。
ウールサックは、議会の権威と、議論の際に貴族が議場に対してどのように演説するかを規定する正式な手続きを象徴しています。議員たちは、制度そのものへの敬意の表れとして、この席に向かって演説を行います。
ウールサックへの立ち入りは、ウェストミンスター宮殿の警備区域に限られており、この場所へのすべての訪問と同様に、標準的なセキュリティ手続きが必要です。訪問者は、議場自体への立ち入りが制限されており、特定の条件下でのみ可能であることを知っておく必要があります。
このクッションは、1938年にイギリス連邦諸国の羊毛を使用して再建され、帝国の統一を象徴しました。この改修により、元々の馬毛の詰め物は、大英帝国の広範なつながりを象徴的に体現する素材に置き換えられました。