Vanoise National Park, フランス、サヴォワ県の国立公園
ヴァノワーズ国立公園は、タランテーズ谷とモーリエンヌ谷の間にある同名の山岳地帯に位置し、面積は534平方キロメートルです。標高1,280メートルの針葉樹林から、グランド・カスの氷河(標高3,855メートル)まで、多様な高山環境が広がっています。
1963年7月6日に設立されたこの保護区は、山中で絶滅寸前だった最後のアイベックスの群れを守るために作られました。この決定はフランス全土にさらに6つの山岳保護区ができるきっかけとなり、当時の大規模な観光開発計画からこの地域を守る助けにもなりました。
夏の牧草地に点在する石造りの羊飼いの小屋は、今も現役の乳製品工房として使われており、訪問者は手作りのボーフォールチーズ作りの工程を見学できます。ハイカーはしばしば、アルプスの牧草地を家畜の群れとともに移動する牧童に出会います。これは何世紀にもわたってこの景観を形作ってきた生活様式です。
保護地域内には約500キロメートルの標識付きトレイルがあり、28の山小屋を結んでいます。ラック・ド・ラ・プラーニュ周回路ではアイベックスやヒゲワシを観察できることがあり、主要ルートの多くは徒歩5〜7時間かかります。
1972年にイタリアのグラン・パラディーゾ国立公園との提携が始まって以来、アイベックスとシャモアは、1,250平方キロメートルの共通保護区を通じて国境を自由に行き来しています。この国境を越えた協力はアルプスでは初めての類のものであり、動物たちが自然の移動ルートをたどることを可能にしています。