TT96, エジプト、シェイク・アブド・エル=クルナ墓地にある墓
TT96はシェイク・アブド・エル=クルナ墓地にある墓で、複数の部屋があり、農業、宗教的行事、来世での日常生活を描いた壁画で飾られています。急なトンネルは小さな部屋へと通じ、その後主埋葬室へと続きます。入口はジャッカルの絵で飾られています。
この墓は、新王国第18王朝、ファラオ・アメンホテプ2世の治世に、総督セネフェルとその妻メリトによって建てられました。この時代はエジプト芸術の頂点を示し、この埋葬地全体に施された熟練した装飾がその証拠です。
壁画には、セネフェルとメリトがオシリスとアヌビスの前で礼拝を行う様子が描かれており、彼らの信仰心が表れています。これらの場面は、古代エジプト人が墓に残した宗教的イメージを通じて、来世への希望をどのように表現したかを示しています。
アクセスには急なトンネルを下る必要があるため、丈夫な靴をおすすめします。また、体力があるとよいでしょう。内部の部屋はかなり暗いので、壁の絵をしっかり見るには懐中電灯やヘッドランプが役立ちます。
天井には象形文字が3列に並んでおり、部屋のデザインに細かな配慮がなされた珍しい特徴です。柱には、メリトが夫セネフェルに没薬と蓮の花を捧げる様子が描かれており、王室の墓室にみられる心温まる細部です。