Santa Maria Novella Crucifix by Giotto, イタリア、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂にある絵画の十字架像
ジョットはこの木製の十字架像をテンペラで制作しました。高さ約5.7メートル、幅約4メートルあります。キリストの体は自然なプロポーションで描かれ、傷口から流れる血、丁寧に表現された筋肉など、肉体のリアリティを捉えています。
1290年頃に制作されたこの作品は、ビザンチン様式から初期ルネサンスの手法への転換点を示しました。この変化は写実的な解剖学的表現として現れ、当時の新しい考え方を反映しています。
側面のパネルにはマリアと聖ヨハネがキリストを見つめる姿が描かれ、共に悲しみを分かち合う瞬間を表しています。これらの人物像は、訪問者が中央の場面に対して感情的に繋がるのを助けます。
この十字架像は身廊の中央に掛けられており、教会内を歩きながら様々な角度から見ることができます。照明と視線の通り道は、近くからも遠くからも細部をはっきりと見られるように配されています。
ジョットはキリストの体を垂直に配置し、現実的な体重配分を表現しました。これは、体が片側に弧を描いていた以前のビザンチン様式の版からの脱却でした。この革新により、芸術家たちの人体表現の取り組み方が変わりました。