トアロード, 日本・神戸市中央区の坂道
トア・ロードは神戸市中央区にある坂道で、港湾部の低地から北側の山手の住宅街へと向かって延びています。沿道には西洋建築の古い建物と小さな店舗が混在しており、周辺の平坦な商業通りとは異なる景観を持っています。
この坂道の名前は、1907年にドイツ人のホテル経営者によってスイスのシャレー風に建てられたトア・ホテルに由来しています。第二次世界大戦後はアメリカ軍の将校クラブとして使用されましたが、1950年に火災によって焼失しました。
トア・ロードは、ファッション系のブティックや小さなカフェが並ぶ通りとして知られており、港エリアと山手の住宅街をつなぐ散歩道として地元の人々にも親しまれています。西洋風の建物が今もところどころ残り、神戸らしい異国情緒を感じさせる一角となっています。
この通りは徒歩で歩きやすく、ウォーターフロントエリアから北野の山手地区へと向かうルートとして便利です。坂は急ではなく緩やかに続くため、歩きやすい靴でゆっくりと散策するのがおすすめです。
かつてトア・ホテルが建っていた場所には、今も小さな稲荷神社と赤い鳥居、そして1890年頃に植えられたとされる杉の木が残っています。通りを歩くほとんどの人は、これらの木々と神社がかつてのホテルの敷地に残る唯一の痕跡だとは気づかないでしょう。