明治丸, 東京にある保存船
明治丸は、1874年にグラスゴーで建造された鋼鉄製の帆船で、現在は越中島にある東京海洋大学のキャンパスに展示されています。船は全長約61メートルで、当時の金属製の船体とビクトリア朝時代の内部空間をそのまま保っています。
この船は1875年に灯台補給船として初めて配備され、航路の標識と維持に当たりました。1876年には明治天皇が東北地方を公式訪問する際に使用され、その後は大学の海事学生の練習船として使われました。
この船には、航海の際に皇室の客用に特別に用意されたビクトリア朝時代の部屋や装飾的な木製要素が保存されています。この職人技は、この船が皇室と海事探検・近代化の取り組みを結びつける役割を果たしたことを示しています。
外観は大学の開館時間中に見学でき、訪問者は外から船体や甲板を見ることができます。内部の見学には大学への事前予約が必要なので、部屋や木製の内部を間近で見たい場合は事前に計画を立てる必要があります。
この船は、現在も日本に現存する唯一の19世紀製の鋼鉄船であり、1978年に文化財として保護指定を受けました。この指定は、明治期の日本の海事近代化への具体的なつながりとしての希少な価値を反映しています。