田染荘, 大分県豊後高田市にある荘園
田染荘は、大分県豊後高田市にある歴史ある農業用地で、谷の自然な形に沿って作られた棚田で構成されています。田んぼは今も使われており、現代の機械を使わずにすべて手作業で耕作されています。
田染荘は11世紀に、弥勒寺・宇佐神宮の複合体が管理する二十四箇所の荘園の一つとして設立されました。この関係は16世紀まで続きました。寺院による管理が終わると、土地の支配は別の手に渡り、それに応じて土地の使われ方も変わりました。
かつて農家の人々は、山の峰に対する太陽の位置を目印に、種まきや収穫の時期を決めていました。その知識は代々受け継がれてきました。今日でも、田んぼが季節のリズムに従って手で手入れされている様子から、土地との結びつきを見ることができます。
棚田を眺めるには、谷の縁に沿って続く道を歩くのが一番です。そこからは、水田が丘の斜面に沿って弧を描く様子がよく見えます。ここは今も耕作されている田んぼなので、決められた道を外れず、農家の人に迷惑をかけないよう距離を保つことで、見学はスムーズに進みます。
この地域のほとんどの荘園では、耕作を容易にするために田んぼが直線的で四角い区画に再編成されましたが、この荘園は元の曲線的な区画を保っています。そのため、近代的な農業基準が土地の形を変える前の棚田の姿を今でも見ることができる数少ない場所の一つとなっています。