勤政門, 韓国ソウル市鐘路区の門
근정문(クンジョンムン)はソウルの鐘路区に位置する景福宮の正殿へと続く南門である。正面に3間、側面に2間を持つ2階建ての建物で、正面から見ると屋根が台形のシルエットを描いている。
この門は朝鮮王朝が建国された直後の1395年に景福宮とともに建てられた。1592年の豊臣秀吉の朝鮮侵攻で火災により失われ、1876年に宮殿の復元工事とともに再建された。
門には3つの通路があり、中央の通路は王専用で、左右の通路は廷臣や警護の者が使っていた。この配置は朝鮮王朝の宮廷における厳格な身分制度を今も物語っており、訪れる人がその場で感じ取ることができる。
門へは地下鉄3号線の景福宮駅から徒歩数分でアクセスできる。宮殿の敷地内は午後になると混雑しやすいため、午前中の早い時間帯に訪れると落ち着いて見学できる。
근정문は朝鮮時代の宮殿門のうち、2階建ての正門として現存する唯一の建物である。屋根には多包様式の組物が使われており、建物を取り囲む側廊を歩きながらその木組みを間近に見ることができる。