スルタン・アブドゥル・サマド・ビル, マレーシア、クアラルンプールにある政府庁舎
スルタン・アブドゥル・サマド・ビルは、クアラルンプールのジャラン・ラジャにある政府の建物で、赤レンガの外壁と高さ40メートルの時計塔が特徴です。正面にはイスラム様式のアーチと銅のドームが数階にわたって広がり、首都の中心部の街並みを形作っています。
英国の植民地政府は、建築家アーサー・チャールズ・アルフレッド・ノーマンにこの建物の設計を依頼し、1897年に完成しました。1957年、ここで独立式典が行われ、英国旗が降ろされ、新しい国旗が初めて掲げられました。
この建物は、1857年から1898年までセランゴールを統治し、彼の治世中に領土の近代化を支援したスルタン・アブドゥル・サマドの名前を冠しています。現在は政府の省庁が入居していますが、そのドームとアーチは、19世紀後半にマレー半島全域の多くの政府庁舎を形作ったイスラムのデザイン原則を反映しています。
この建物は独立広場とロイヤル・セランゴール・クラブの向かい側にあり、訪問者は1回の散歩で近隣の複数の場所を巡ることができます。ジャラン・ラジャを散策すると、ファサードと時計塔のさまざまな眺めが楽しめます。特に、光が柔らかい早朝や夕方の時間帯がおすすめです。
建設には約400万個のレンガとおよそ850立方メートルの木材が必要で、19世紀後半のプロジェクトの規模と技術的な難しさを示しています。ムーア様式の要素とビクトリア時代の基礎技術の組み合わせは、ヨーロッパの建設方法が熱帯の条件と地元の美的嗜好に適応した方法を示しています。
