カーナーク, グリーンランドのアバンナータにある町
カーナークは、グリーンランド北西部、北緯約77度、海抜約246メートルの場所にあります。集落は平らな海岸沿いに広がり、暗い岩の斜面と北極海の岸辺の間に、色とりどりの木造家屋が数十軒、列をなして建っています。
この町は1953年に設立されました。アメリカ軍基地の建設のため、地域の住民が元の居住地から南へ強制移転させられた後のことです。人々は北上し、氷河フィヨルドの縁に集落を再建し、以来そこに住み続けています。
住民は互いにイヌクトゥン語を話します。これはグリーンランド北西部のこの地域だけで話されるイヌイットの方言です。冬の間、猟師が流氷の上に出てアザラシやセイウチを捕る際、犬ぞりが主な移動手段となります。
外部との連絡は、エア・グリーンランドがウペルナビクから運航する小型機で行います。集落内は徒歩かスノーモービルで移動できます。冬は数か月間、ほぼ完全に日が差さないことがあり、夏は数週間にわたって太陽が沈まないこともあります。
町の外れには、デンマークの気象庁が運用する監視装置があります。この装置は、遠く離れた世界の場所での実験や爆発に由来する可能性のある大気中の音波を記録します。この観測所は、人間の耳には聞こえない信号を24時間体制で監視する世界的なネットワークの一部です。