Coronation of Ardashir II, イランの岩の浮き彫り
アルダシール2世の戴冠式は、ターク・ボスターンの岩面に広がる浮き彫りで、王の装束をまとった3人の立像と、その下に横たわる人物を描いています。この作品は、自然の岩に施された細かな彫刻のディテールを備えた複雑な構図を示しています。
西暦379年から383年の間、アルダシール2世は、サーサーン朝の第11代の王としての戴冠を記念してこの浮き彫りを制作させました。この作品は、サーサーン朝が記念碑的な石の彫刻を通じて権力を強化しようとしていた時代に制作されました。
この浮き彫りは、ミスラがバルソムを捧げ持ち、シャープール2世が王冠を授ける様子を描いており、ゾロアスター教の宗教的伝統を反映しています。この場面は、火の崇拝と王の正統性がサーサーン朝の文化でどのように結びついていたかを示しています。
この浮き彫りは年間を通じて見学可能で、朝の時間帯は自然光が彫刻の細部を照らし、最も良い条件で観覧できます。写真撮影の際は十分な光を使用し、構成の細部をすべて捉えるために複数の角度から見ることをお勧めします。
浮き彫りの下部に横たわる人物はユリアヌス帝を表しており、敗北したローマの支配者を描いた唯一のサーサーン朝の表現として知られています。敵の指導者を描いたこの珍しい例は、石に刻まれた政治的メッセージの並外れた例となっています。