ヴェールに包まれたキリスト像, イタリア、ナポリのサンセーヴェロ礼拝堂にある大理石の彫刻
ヴェールに包まれたキリスト像は、ジュゼッペ・サンマルティーノによる大理石の彫刻で、ナポリのサンセーヴェロ礼拝堂に展示されており、イエスの横たわる姿が石製の布の下に表されています。その布と下の人物像は同一の大理石の塊から彫り出されており、布は顔、手、傷跡が透けて見えるほど薄く仕上げられています。
サンマルティーノは1753年、ナポリのサンセーヴェロ家礼拝堂のためにライモンド・ディ・サングロ公から依頼を受け、この彫刻を完成させました。公爵は彫刻家に対して、一枚の大理石の塊の中に人物像と布を一体化させるよう具体的な指示を与えました。
ヴェールの写実性から、錬金術師ラモンド・ディ・サングロ公が本物の布を大理石に変えたという伝説が生まれた。1752年12月16日付の領収書がナポリ銀行歴史文書館に残り、サンマルティーノへの支払いを「同じく大理石のヴェールで覆われた」像として記している。
彫刻は礼拝堂の床の中央に置かれており、四方から見ることができるため、ゆっくりと周りを歩きながら観察する価値があります。礼拝堂は規模が小さく、混雑した日には窮屈に感じることもあるため、早い時間帯の訪問がより落ち着いた体験につながります。
1752年12月16日付で、ライモンド・ディ・サングロ公が署名し、バンコ・ディ・ナポリ歴史文書館に所蔵される領収書には、同じく大理石のヴェールに覆われた死せるキリスト像の代金としてジュゼッペ・サンマルティーノに50ドゥカートが支払われたと記されています。サンマルティーノはマットレスの下の台座裏に「Joseph Sanmartino, Neap., fecit, 1753」と署名しました。