東大寺二月堂, 奈良にある寺院の堂
二月堂は若草山の東斜面に建つ木造の仏堂で、石段の参道で東大寺の主要な伽藍とつながっています。懸造りの構造は高床式になっており、傾斜地の上にせり出すように建ち、市街を広く見渡せます。
僧・実忠が752年にこの堂を東大寺の宗教活動の一環として建立しました。1667年の修二会の最中に発生した火災で元の建物は焼失し、1669年までに完全に再建されました。
「二月」の名は旧暦の2月に由来し、この月に僧侶たちが巨大な火の松明を木造の回廊に掲げて練り歩く修二会が行われます。建物の下の井戸から汲まれる神聖な水は、参拝者の信仰において浄化と再生の象徴とされています。
この建物は奈良市雑司町406-1にあり、入場料なしで参拝できます。近鉄奈良駅から徒歩約16分。石段を上って森の中を進むので、歩きやすい靴と体力が必要です。
内陣に安置された2体の観音像は、常に一般公開されておらず、秘仏として数えられています。寺院の僧侶でさえ、特別な宗教行事の際にのみ拝することが許されています。