Smith Campus Center, ケンブリッジ(米国)にあるブルータリスト様式の行政庁舎
スミスキャンパスセンターは、H字型をした10階建てのコンクリート構造の建物で、大きなガラス窓とファサードの幾何学模様が特徴です。建物は約33,000平方メートルに広がり、大学の管理事務所、保健サービス、食事処、学習スペース、会議室を備えています。
カタルーニャ出身の建築家ジョゼップ・リュイス・セルトは、1960年から1966年にかけてこの管理棟を設計し、ハーバード大学初の高層建築となりました。隣接するフォーブスプラザは1967年に完成し、エドワード・W・フォーブスにちなんで名付けられたオープンな集合スペースが追加されました。
この建物は1964年から1979年まで、最上階のダイニングルームにマーク・ロスコの絵画5点を所蔵しており、美術愛好家と学生をひとつの空間に引き寄せました。抽象表現主義の作品とのこの関わりは、この建物に単なる管理業務を超えた役割を与え、創造性と日常のキャンパスライフが重なる場所へと変えたのです。
この建物はハーバードスクエアから簡単にアクセスでき、一般向けの入口が複数あります。訪問者は、一部の内部エリアは大学の運営時間内のみ利用できることを知っておくべきです。そのため、どのスペースが開放されているかを事前に確認するとよいでしょう。
この構造物は、アメリカにおけるセルトのブルータリスト作品の貴重な例のひとつであり、彼のヨーロッパの建築手法をアメリカに持ち込みました。むき出しのコンクリートの形状とモダニズムのデザインは、建築史やデザインアプローチの進化に興味を持つ学生にとって研究対象となっています。