Spectro-Polarimetric High-Contrast Exoplanet Research, チリのVLTにある偏光計
SPHEREは、チリにある超大型望遠鏡(VLT)に設置された、遠くの星を回る惑星を直接撮影するための高性能な観測装置です。この装置は、補償光学で大気のゆらぎを補正し、コロナグラフで星の光を遮ることで、暗い惑星を写真に捉えることを可能にします。
SPHEREは2014年にユニット望遠鏡メリパルに設置され、天文学者が遠くの惑星を直接観測する方法を大きく変えました。この設置により、他の星の周りで惑星がどのように形成され進化するかを研究する新たな可能性が開かれました。
SPHEREはグルノーブル惑星・天体物理研究所が主導するコンソーシアムが運用し、マルセイユ天体物理研究所、マックス・プランク天文学研究所、パリ天文台のLESIA、パドヴァ天文台を含むINAF、ONERA、ニースのラグランジュ研究所、アムステルダム大学、チューリッヒ工科大学、ジュネーブ天文台、ESOの欧州12機関が参加している。
SPHEREはチリのアタカマ砂漠にあるESOパラナル天文台の第3望遠鏡「メリパル」のナスミス焦点に設置されている。一般公開はされておらず、観測時間はSPHEREコンソーシアムとESOの研究者に配分される。可視光と近赤外線で観測するため、観測夜は現地の大気条件に合わせて組まれる。
SPHEREが2016年に発表した最初の惑星HD 131399Abは、実は背景の恒星だった。コンソーシアムによる最初の確認された発見は2017年7月のHIP 65426 bで、厚い雲に覆われた塵の多い大気を持ち、驚くほど速く自転する若く高温の恒星を回っている。