エル・カズネ, ヨルダンのペトラにある岩窟墓
アル・カズネは、ヨルダンのペトラにある記念碑的な岩窟墓で、赤い砂岩から彫られたファサードは高さ約40メートル、幅約25メートルあります。前面には2層のコリント式円柱、上層中央のトロス、神々や神話上の生き物の浮き彫りが見られます。
ナバテアの職人たちは、紀元前1世紀のある時期に、自分たちの統治者の墓としてこの建造物を作りました。ギリシャと近東のデザイン要素が混ざり合っていることは、香の交易路に沿った交易ネットワークの広範な影響を反映しています。
ベドウィンは、ファサードの上部にある石の壺に金や宝石が隠されていると考え、これをカズネ・ファラウン、つまりファラオの宝物庫と呼びました。この話は、隠し場所とされる場所を壊そうとした銃撃の跡も説明します。
午前中の訪問が良いのは、太陽の光がピンク色のファサードを照らし、列柱の間に柔らかな影を落とすからです。狭い渓谷を歩いた後、突然全体が視界に広がり、その印象がさらに強まります。
考古学者たちは、床の下にある3つの埋葬室で、約2000年間手つかずのままの人間の遺骨を発見しました。そのうちの1つの部屋からは、ナバテア人の葬儀の習慣を示す陶器や宝石も出土しました。