小川原湖, 東北地方にある汽水湖
小川原湖は青森県にある汽水湖で、面積63.2平方キロメートルは日本で11番目に大きい。岸から約200メートルまでは水深2メートル前後の浅瀬で、最深部は25メートルに達する。湖面は海面と同じ高さにあり、北へ向かって狭まり、両岸には森の斜面や田畑が迫る。
小川原湖は約3000年前、砂州が入り江をせき止めて形成された。西岸の二ツ森貝塚など縄文時代の遺跡・貝塚が周辺に残り、古くからの人の営みを示す。1970年代には淡水化して水道用水とする小川原湖広域水道用水供給事業が始まったが、水需要が当初予想を大きく下回り、1996年12月に淡水化の撤回が発表された。第二次世界大戦中は、水深が真珠湾に似ていたため、三沢飛行場の海軍航空隊が真珠湾攻撃の訓練をこの湖で行った。
名前はアイヌ語の「オカラ」(回り回る)などに由来するといわれる。1958年1月1日まで小川原沼と呼ばれ、隣接する小川原駅は開業時の「こがわらえき」の読みを保つ。飛鳥時代、橘中納言道忠公の娘玉代姫と勝世姫が父の死を知り二つの沼に入水したという伝説があり、妹の沈んだ沼が現在の小川原湖とされる。姉妹は姉戸大明神と廣沼大明神に祀られている。
岸から約200メートルまでは水深2メートル前後と浅く、そこから急に深くなるため、湖水浴の際は深みへの急な落ち込みに注意が必要です。冬季は湖面が結氷し、ワカサギの穴釣りができます。三沢基地に接する南岸の一部は立入禁止です。
小川原湖は、汽水性の緑藻ウィットロキエラ・サリナ(Wittrockiella salina)の存在が日本で初めて確認された湖である。1996年には、湖畔の野鳥の声が環境省の「日本の音風景100選」に選定された。