坊ガツル, 大分県竹田市にある高層湿原。
坊ガツル湿原は、阿蘇くじゅう国立公園内の御鉢山と周囲の火山群の間に広がる約91ヘクタールの高層湿原です。その景観は、低い植物や草、低木が生い茂る開放的な原野で、周囲の密な森林とははっきりと区別されます。
この地は2005年にラムサール条約湿地に指定され、保護が必要な中間湿原としての重要性が正式に認められました。この指定は、日本の山岳景観の中で生態学的に重要な湿原であるという位置づけを反映しています。
地元の人々は、伝統的な春の野焼きによってこの景観を維持しており、これにより湿原が森林に覆われるのを防いでいます。こうした営みが、今日の土地の姿と生態系としての機能を形作っています。
自然観察用の標識付き遊歩道があり、歩きやすいです。春と秋は気候が穏やかで野生動物も活発になるため、訪れるのに最適な時期です。
この湿原は、約74種のシダ植物と493種の種子植物を含む並外れた植物多様性を支えており、その中にはオオハンゴンソウのような希少種も含まれます。これらの植物の多くは日本国内のわずかな湿原でしか見られず、植物学的に貴重な場所です。